2008年11月24日

ロタ島沖トローリング

11月22日(土)の早朝午前7時半、同日の深夜3時に南海の孤島であるロタ島に到着していた私は、同僚のモリタ君とともに、かねてから予定していたロタ島沖トローリングをすべく、日本人オーナー林氏が経営するここセレナマリンサービス・ロタを訪れた。
http://www.hi-ho.ne.jp/k-akiba/sirena_go.htm
二年前のグアム沖トローリングで120cm、10kgのサワラ(鰆、現地語でワフー)を釣り上げて味をしめていた私は、勤務先の特許事務所の所員旅行でグアム島とサイパン島の中間に位置するここロタ島に来たついでに今回もロタ島沖トローリングを楽しむことにした。季節的にはサワラが釣れる時期だが、今回はどんなのが釣れるかな… ハーバーに停泊中のボートは、前回グアムのときのクルーザーに比べるとずっと小型のボート。魚と格闘用のチェアーも、仕掛けをボートの両舷から離して流すアウトリガーもない。おまけにトイレもないので海に転がり落ちないように用を足すのに後で苦労することになる(笑)。 が、しかし、ボートに積まれる釣竿は、130パウンドテストライン(130パウンド(58.9kg)の張力で切れる規格の釣糸)用のウルトラヘビータックル(超大物用)!前回同様、30パウンドテストラインのライトタックル(小物用)程度で1m程度のサワラやシイラを狙うのだと想像していた私は少々驚く!でも、林氏の話だと現地ではこれが普通だとのこと。ロッドは釣竿というよりも「棍棒」、リールも釣具のリールというより「ウインチ」に近く見える。ボート右舷には、やや短目のロッドを船尾寄りに寝かせてセットし、海面よりもやや深めの中層を狙う。 ボート左舷には、やや長目のロッドを船尾よりもやや船首寄りに離して立て気味にセットし、海面表層部を狙う。 今回のボート・キャプテンは、現地人のジャン船長。そのジャン船長とモリタ君と私とで出発前の記念撮影! 港の水は、見事なばかりのサンゴ色!うっとりするほど美しい透明感!! さあ、波をけたてて出撃じゃ~、今回はどんなのが釣れるかな… エサは、こんな感じのキレイな色がついたルアーを少しずつ種類を交換しながら使う。ルアーにつなぐリーダー(針糸)は当然のごとくワイヤーリーダー。 高く上り始めたロタの太陽が海面を照らす。 私は、早速ビールを片手に朝の海面を堪能する。 仕掛けを流した船尾に向かい、大型クーラーボックスに腰掛けた私。 モリタ君もご機嫌! 現地人キャプテン・ジャン船長に気に入られたモリタ君は操船その他に大活躍! モリタ君の操船もなかなかのもの(ホントは違法だと思うが(笑)) と、まもなく仕掛けの交換時に、最初に釣る順番にしていたモリタ君の巻き上げていた竿に小型のカツオがかかる!まあ、小さいがこれでとりあえずはボウズはまぬがれたので一安心。 海はそれなりに波がある上に、ゆっくりとルアーを引いていたグアムのときと違って、このキャプテン・ジャン、波を蹴立てるスピードでがんがん飛ばす。写真だとわかりづらいが、これはカメラを甲板に水平に構えて撮影したもの。このくらい、海面から見事なばかりのブルーウォーターがボートの船べりの高さよりもはるかに大きくもり上がっては大きくへこみ、また大きくもり上がっては大きくへこんでいく。慣れない内は私は何度も尾骶骨を打つ(^^;)

当然、デッキ上の我々にもガンガン水飛沫がかかってくる。私もモリタ君もあっという間に顔から足先までズブ濡れの状態に(^^;) こりゃ~トイレもないし、とても女の人は誘えないよなぁ~、などとモリタ君と話す。文字通りの男の世界、実際、男の世界はキビシイ(笑)! この模様をモリタ君は動画で撮影!
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その後は、ロタ島沖をボートは疾走するも、まったくピクリともアタリが来ない(笑)。まあ、所詮、こんなものだ。とりあえず一匹釣ってるしね。本日何本目かの缶ビールを空けつつ、ロタのあくまでも抜けるように青く澄み切った紺碧の海と空とを楽しむ。 灼熱の太陽。青空に白い雲。 ロタ島の自然のままの岸壁。

我々をズブ濡れにしつつもボートは疾走する。のんびりと贅沢な時間が過ぎていく…

午前8時頃に出港して、ほぼ2時間近くが経過…、午後10時半に帰港の予定だから、そろそろ終了時刻が近づいてきた。小用が足したくなってきたが、大きく揺れるボートから転げ落ちそうなのでそれもできないのがツライ(笑)。まあ、こんなもんかなと思っていたところ…


左舷側、すなわち船尾に向かって椅子代わりの大型クーラーボックスに座っていた私のすぐ右横にセットしたリールから「ジィ~~~~ッ」とラインが引出されていく。間違いなく、当たりだ!


「フィッシュ・オン!フィッシュ・オン!!ヒット!ヒット!!」


前を向いて操船中のジャン船長に声をかけて、さあ、酔っ払い休眠モードから戦闘モードに一気に移行だ!ホルダーからロッドを抜いて手に持つとさすがに重たい手ごたえ!リールからラインの出は止まったので、右手でリールのハンドルを巻こうとすると、重くて全然巻けない!!こういうときは、ポンピングだ!と一旦ロッドを後ろにあおってから逆に前に倒しながら巻こうとしても、むなしくスプールがドラグ張力の限界を超えて空転するだけ!


キャプテンのジャンは、「一旦ホルダにロッドを戻せ!」と言い、私はホルダに戻したロッドのリールのハンドルを全身の力で体重をかけて巻こうとするが、それでもスプールがドラグ張力を超えて虚しく空転するだけ!ジャンが少しドラグを強めに締めなおしたが、それでも全く巻くことができない!それどころかジィ~~~~~ッと糸がゆっくりと引出されていく。一体、何がかかったのだろう?


とやってる間に今度は右舷側の竿にも当たりがあったらしく、ジャンがそつなく着実に巻き上げていく。一方、私の方は魚が左舷舷側方向、すなわち私から見て右側に走っていく!!ホルダにロッドを入れたままでは対処しきれないので、やっぱりロッドをホルダから出して手で持つことにする。


たまらない重さ!たちまち手が消耗してくる。そうこうしている内に、ジャンが約1mのサワラを釣り上げる。本当だったら、これが本命でも良いくらいなんだが…。ジャンがサワラをクーラーボックスに入れる間、クーラーボックスに座ることを禁じられ、足を踏ん張り、空気イス状態で頑張る!


ようやく、サワラの収容が終わり、クーラーボックスに座ると今度はラインが緩んでくる、これは魚がこっちに向かって走ってる証拠だ!早く糸を張りなおさないと針を魚に外されてしまう!!早くリールを巻かなくちゃ!早く!早く!!早く!!!


必死になって糸を巻いていると、また魚が左舷舷側方向、私から見て右側に突っ走る!とそのとき魚が頭を振りながらジャンプして顔を出した!尖った角、突き出た背びれ、これはまぎれもないカジキマグロ!!マーリンだよ!!!うわぁ~なんてことだ!


また、ラインが巻けないほど引っ張られた後に、魚がこっちに向かって走り、不意にラインが緩む!ラインを張りなおすため、必死になって全速力でリールを巻き戻す。手が消耗しきって鉛のようだ。


「うぉぉぉぉぉぉ~~~~~っ!」


辺りかまわず気合を入れ、ツライが根性でリールを巻く!!もうこれは、魚釣りというよりも、フィットネスクラブで筋トレやってるノリに近い(笑)。


また、ラインが巻けないほど引っ張られ、ジィ~っとラインが出て行く。と、その次の瞬間には魚がこっちに向かって来てラインが緩む。消耗した手でラインを全速力で巻きなおす。海面のブルーウォーターが大きく盛り上がっては大きくへこみ、また大きく盛り上がっては大きくへこんでいく。ラインに張力が戻ると疲労した手にはツライが魚をまだ逃がしていないので、安堵感が全身に拡がる。また、ラインが引っ張られる!耐える!魚が走る!全速力で巻き戻す!


そうこう、やっている内に少しずつ巻けるようになり、徐々に魚が近づいてきた。パンパンに鉛のようになった両手に自らムチを入れ、ついに魚を船から1mの距離まで近づけた。


うわぁ~かなりデッカイ!!ジャンは、「チョット待ッテ!チョット待ッテ!」と片言日本語で私に指示。 熟練のジャンはタイミングを見計らってワイヤーを掴み、ギャフ(魚取込み用の手鉤)も一切使わず、魚をデッキに引き上げる!私は、リールを緩めてロッドをホルダに収める。へたり込みそうになるほどの脱力感。このとき時刻は2008年11月22日午前9時49分。魚との格闘時間は、約10分程度と短い。でも、この程度で私は全身消耗しきってる。魚が大きくなると何時間も取り込みにかかるそうだが、私にはとても信じられない。この取り込みシーンもモリタ君は動画撮影! video

ついにやった!なんというのか大物の魚を釣ったと言うよりも、原始人が槍や手斧で野獣を仕留めたといった感じの原始的本能に基づく何ともいえない物凄ぇ~快感!素晴らしい鮮やかな青色に輝く魚体!

実測2m29cm、推定100パウンド(45kg程度)のバショウカジキ、セイルフィッシュだ!!




その後は、モリタ君にも釣らせてあげたかったが、時間切れでザンネンながら終了。10時半にハーバーに帰港する。帰港、埠頭にカジキマグロを引き上げる。何度見ても、自分で釣ったことが信じられない。 さあ、恒例の写真撮影。熟練のキャプテン・ジャンと、ナイスアシストのモリタ君と、私とで栄光のショット(画面の右側がボケているのは、水飛沫がデジカメのレンズについてしまったせいです)。 モリタ君のカメラでも撮影。こっちの方が写りが良い。 今度は魚を持ち上げて記念撮影。一人でなんか、とても持ち上がらない。モリタ君とジャンとに手伝ってもらって撮影。背景のサンゴ色の水面が映える。 こっちもモリタ君のカメラの方が写りが良い。 ハーバーに送迎に来たセレナマリンサービス・ロタのオーナー林氏も、私の釣ったカジキを見て驚く。さっそく送迎用の軽トラにカジキを収容。釣った巨大魚と語らう私。男のロマンというヤツか… ショップの宣伝のために再び送迎用の軽トラの上で記念撮影。写真からも判るように、私もモリタ君も全身水ビショ(笑)、私は両手、背中、足とパンパン…まさに「傷だらけの栄光」ってヤツかな…
この模様は、セレナマリンサービス・ロタのオーナー林氏のブログにも掲載。ちょっとした、有名人気分かな(^^)v
http://blog.goo.ne.jp/sirena_2006/e/1be6fe1b60f1c910629719d05854be51

もちろん、人生で最高の大物!カジキは季節はずれなので、この日と次の日とで、1、2本、メーターサイズのサワラやシイラが釣れれば、まあ良いかな?と思っていたので、予想外の結果となった。


さあ、残りの旅行も充分に楽しむぞ。これで、今年の運を全て使い果たしたのでなければ、良いのだが(笑)…